たいがいの減圧症は慢性病扱い
私はダイビングインストラクターという業務上、一般ダイバーよりも過酷な条件でダイビングをしています。
──e.g.インターバルの少ない反復潜水、引率グループ内での残圧差による時間差エキジットによる水中アップダウン等──
そのため、窒素の蓄積度合いが多めであることを自覚しております。
インストラクターであるからこそ、そういった減圧症への罹患については敏感です。
これは私が2012年に体験した実話──当時の医療状況であって現在の状況ではありません。
ファンダイビングでガイドをしていた際、初心者でキョウレツな過剰呼吸をされて潜水20分経たずしてエア切れとなり、急きょ私のオクトパスを咥えてもらって安全停止せずに浮上したことがありました。
──そのとき150あった空気がエキジットさせて水中に残っている人たちのもとに戻ろうと残圧計を見たら50、って(;´д`)トホホ
その日は水底~水面への移動に安全停止しなかったこともあり、翌日に左肘にチクチクした痛みがありましたが、日々の繁忙さに感けて数週間。
ついに減圧症ではないかと疑いを持ち、当時指導団体の傷害保険に加入していたので保険デスクに電話したところ、
担当者「インストラクターの業務中の反復潜水による減圧症の罹患については保険は対応できません。
あくまでご本人だけの旅行中での突発的な事故のみです。
DANジャパン加入されているなら、そちらのほうが適用できるかもしれませんよ。」
とやんわり断られました。
ダイブマスターの時からDANジャパンに加入していたのでDANジャパンのメディカル・インフォメーションライン(会員向け非緊急医療相談)に電話。
私「減圧症の疑いがあるので近くの医療施設を教えてほしい。」
DANジャパン担当者(以下D)「まずはどういった症状か、教えてほしい」
症状とダイブプロフィールを説明をしたところ。
D「減圧症の可能性がありますので、大阪にはダイビングに詳しい病院がないので遠いですが、
東京医科歯科大学病院か荏原病院のほうがよろしいかと思います。 西日本では、香川の労災病院か大分の 病院です。」
私「できれば、近いところで」
D「京大病院がありますが、医師と技師が揃っていないと受け入れしてもらえない。 石切生喜病院もありますが、潜水に詳しい医師はいてないので。」
その後、石切生喜病院に電話で連絡するも
石切生喜病院担当医「潜られてから1 週間以上経つと高気圧治療しても効果はないです。」と断られました。
その後、DANジャパンで東京医科歯科大学病院を紹介してもらい、無事再圧治療を受けることができ、症状が改善できました。
ここで思い知ったのは、日々の窒素蓄積によるような減圧症は急性疾患にあたらないということ。
一般ダイバーも同じく複数日における反復潜水での減圧症罹患は巷の傷害保険の適用外になる、ということ。
たぶん適用されるのは、生死に関わるような事故(肺の科膨張障害やダイビング後すぐの高所移動等)のみ
ダイバー保険のほとんどがこの傷害保険の延長線上のものなので同等かと思われます。
DANジャパンを奨める理由
レジャーダイビング保険が充実
DANジャパンではレジャーダイビング保険はもちろんのことダイビング事故の際に緊急ホットラインが使えます。海外の場合、世界の各DANのサービスをスムーズに利用できます。
再圧治療費補助
それと何と言っても再圧治療費補助(年1回上限20,000円)が使えるんです。
減圧症罹患すると何度も通院を余儀なくされることもあります。
再圧治療には遠路移動が不可欠です、その上治療もかかりますから治療費補助が出るのはうれしいかぎりです。
会報誌の購読やセミナーに無料参加できる
DANジャパンではダイビング医療に関する機関紙(年4回)を会員のポータルサイトで閲覧できるのと年に数回開催されるセミナーに無料で参加できます。またフェスでDANジャパンのブースで会員証を見せるとノベルティグッズをもらえたりします。